普段は何気ない寝癖ですが、寝癖がつきやすい人と寝癖がつきにくい人ではハゲやすさが違うことを知っていますか？寝癖の状態は薄毛やハゲの指標になります。
寝癖から頭皮や髪の毛の状態を知ることで、抜け毛や薄毛の対策を行うことができます。そこで今回は、寝癖と薄毛の関係についてご紹介します。
Contents
寝癖と薄毛（ハゲ）の関係とは
寝癖の状態から頭皮や髪の毛の健康状態を知ることができます。寝癖はハリやコシのある髪の毛につきやすい傾向にあります。そのため、水で濡らしてもなかなか直らないような寝癖がついている場合、健康な髪の毛と判断できます。
一方、寝癖がつきにくかったり、水で濡らすと地肌が見えてしまうような場合、抜け毛や薄毛が進行している可能性が高くなります。順番に詳しく見ていきましょう。
そもそも寝癖とは
寝癖ができる要因は、髪の毛の水分と関係しています。髪の毛の形状は水素結合によって保たれています。湿気で濡れたり、ドライヤーの熱で温められたりすると水素結合が外れて髪の毛が柔らかくなります。つまり、髪の毛は濡れた状態だと形状が変化しやすく乾くとその形を保つ性質があるのです。
頭皮や髪の毛が濡れていたり、寝汗をかいている状態で一定の力が加わると、髪の毛が曲がった状態で水素結合されてしまうため寝癖が生じます。
寝癖がつきやすい髪質とは
寝癖は髪の毛のハリやコシと関係があります。細く弱い髪の毛は曲げたりしてもクセがつきにくいため、美容室でパーマを当ててもかかり難い傾向があります。
寝癖もパーマと同じように、髪の毛にハリやコシがないとクセがつきにくくなります。また当然のことですが、髪の毛の量が多い人の方が、1本1本にクセが出るので寝癖を感じやすくなります。
寝癖がつきやすい髪質
- 髪の毛が硬い
- 髪の毛が太い
- 髪の毛にクセがある
- 髪の毛にコシやハリがある
寝癖がつきにくい髪質
- 髪の毛が細い
- 髪の毛が柔らかい
- 髪の毛にハリやコシがない
寝癖がつきにくいと感じたら薄毛のサインかも
寝癖が薄毛やハゲの指標になるという話を聞いたことがありませんか？寝癖と髪質には深い関係があります。
髪質（髪の毛の状態）は、抜け毛や薄毛の要因と関わりがあります。元々、寝癖がつきやすかったのに、寝癖がつきにくくなったという人は注意が必要です。
寝癖がつきにくくなったということは、髪の毛が細く弱くなっていたり、ハリやコシがなくっている可能性が高いといえます。
後ほど詳しく説明しますが、髪の毛が弱く細くなっている原因は、頭皮や髪の毛に十分な栄養が届いていないか、何らかの疾患（AGA、脂漏性脱毛症、粃糠性脱毛症、円形脱毛症など）が関係している可能性があります。
ヘアサイクルが短くなり、十分に育たないまま抜け落ちた髪の毛は細く弱々しい傾向があります。起床時に髪の毛の状態を確認することで、薄毛の対策方法を知ることができます。
寝癖で薄毛の危険度をチェック
抜け毛や薄毛につながる寝癖かどうかは、「寝癖の状態」「抜け毛の量」「頭皮の状態」を確認することで知ることができます。これら３つの内、2つ以上当てはまる人は注意が必要です。
寝癖の状態を確認
起床したら、寝癖を直す前に寝癖の状態を確認してみましょう。以前と比べて寝癖がつきにくくなっている場合は、髪の毛が弱っている可能性があります。
寝癖がつかず頭皮が透けて見える状態は、髪の毛が細くなり全体的に薄毛が進行しているといえます。そのため、寝起きの状態で頭皮を確認して、頭皮が透けて見えるようだと薄毛が進行している疑いがあります。
寝起きの抜け毛をチェック
起床時に枕元にある抜け毛の量を確認します。人間の髪の毛は1日平均で60本ほど抜け落ちるといわれますが、個人差があり平均より多い人も少ない人もいます。そのため、頭皮環境を気にする以前の自分と比べて抜け毛が増えたかどうかを確認しましょう。
抜け毛の量が増えているようならば薄毛が進行している可能性があります。また、枕元に抜け落ちている髪の毛の髪質を観察します。細く弱い髪の毛や、ハリやコシのない髪の毛は、異常な抜け毛と判断できます。
季節の変わり目などでは、一時的に抜け毛が増える場合があります。また、頭皮環境が不衛生だと雑菌や皮脂の影響で抜け毛が増えてしまいます。
頭皮の状態を確認
寝起きの頭皮状態を確認します。頭皮が乾燥していたり、べタッと脂ぽく感じる場合は、頭皮トラブルが起きていることが考えられます。
前日の夜にシャンプーしているにも関わらず、起床時にフケが出ている場合は、頭皮環境が悪化している傾向があります。悪化した頭皮環境を放置していると抜け毛や薄毛に繋がりますので注意が必要です。
寝癖の対策方法とは？正しい対策と間違った対策
寝癖を直すために朝シャンしていたり、寝癖直しウォーターを使っている人は知らない間に頭皮にダメージを与えてしまっています。また、お風呂の後に頭皮や髪の毛を乾かさず、濡らしたまま寝てしまう人は要注意です。正しい対策方法を見ていきましょう。
濡れたままの頭皮や髪の毛は雑菌が繁殖する
髪の毛が濡れたまま寝てしまうと、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌によるフケやかゆみといった様々な頭皮トラブルにつながります。
シャンプー後は、しっかりとタオルで頭皮や髪の毛の水分を拭き取ります。タオルで拭き取った後はドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーの熱は120℃近くあるため頭皮に近づけすぎないようにします。頭皮や髪の毛を乾かす際には、ドライヤーはできるだけ頭皮から離して、熱すぎない風で乾かすことで頭皮を乾燥から防げます。
可能ならば低温のドライヤーを使用しましょう。もしも難しい場合は、最初は熱風を使用して髪の毛の70%ぐらいが乾いたら冷風に切り替え仕上げましょう。
朝シャンは抜け毛・薄毛の原因
朝にシャワーを浴びる習慣がある人もいますよね。しかし、抜け毛や薄毛を気にする場合は、朝にシャワーを浴びるときは注意しなければいけない点があります。それは、シャンプーです。通常、シャンプーは夜に1回で十分です。朝にシャワーを浴びる場合は、シャンプーは使用せず、お湯洗いのみにしましょう。
朝シャンをしている場合は、シャンプーのやり過ぎにより、頭皮の皮脂を過剰に落としてしまっているかもしれません。
頭皮は皮脂が過剰に落とされると乾燥してしまいます。頭皮の乾燥はフケやかゆみといった頭皮トラブルにつながります。
頭皮は急激に乾燥すると、乾燥を補うために過剰に皮脂を分泌させます。そのため、シャンプーをしているにも関わらず、乾かすとすぐに頭皮が皮脂でベタベタするといった状態になります。
人間は睡眠中に成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは頭皮や髪の毛を健康な状態にする働きがあります。
寝る前に頭皮や髪の毛が皮脂やホコリで汚れていると、十分な回復が期待できません。シャンプーは1日に1回、夜に行うのが効果的です。
整髪料や寝癖直しウォーターは薄毛の原因
以前よりも寝癖がつきやすくなった場合は、整髪料の洗い残しが関係している場合があります。整髪料はシャンプーをしても完全に落としきれないことがあります。
寝癖直しウォーターにも注意が必要です。寝癖直しウォーターにはシリコンが含まれていることが多く、シャンプー時に洗い残したシリコンが頭皮や髪の毛に残ることがあります。また、一部のシャンプーにも、シリコンが含まれているものがあります。
寝癖直しもシャンプーもシリコンフリーのものを使うようにしましょう。また、寝癖直しウォーターを使わずに、蒸しタオルを使って寝癖を直すことも効果的です。
間違ったシャンプー方法をしている場合では、整髪料が頭皮に残っている可能性が高くなります。
整髪料を選ぶ際は、シャンプーで洗い流しやすいかどうかよりも、髪の毛のセット力やキープ力があるかどうかで判断しがちです。
整髪料は毎日使うもので、頭皮にも残りやすいため、寝癖にも影響がでることがあります。
寝癖と薄毛が気になってきたら
生活習慣を整えることは抜け毛や薄毛を予防する上で最も基本的な対策になります。また、生活習慣の見直しと併せて、薬用シャンプーを取り入れることで頭皮環境の改善が図れます。髪の毛の状態が気になる場合、まずは生活習慣とシャンプーの種類や方法を見直しましょう。
生活習慣を改善する
抜け毛や薄毛の進行を早める生活習慣には、以下の項目があります。
- 睡眠不足
- 偏った食生活
- 過度の飲酒（アルコール）
- タバコ
- 慢性的なストレス状態
- 脂質異常（太り過ぎ・肥満）
- 眼精疲労でシステイン不足
- 頭皮の日焼けによる炎症
対策として、以下の生活習慣を取り入れることで抜け毛や薄毛の進行を遅らせることが期待できます。
- 質の高い睡眠で頭皮に栄養補給
- 塩分や脂質を控えたバランスの良い食事
- 適度な運動で血流改善
- 頭皮やリンパのマッサージ（ツボの刺激）
- 正しいシャンプー選びと方法
- 育毛サプリや育毛剤の使用
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
シャンプーの種類や方法を見直す
シャンプーを選ぶ際には注意が必要です。シャンプーの選び方を間違えると頭皮環境を整えるどころか、逆に頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまうことがあります。
また、間違ったシャンプー方法を行っていると、頭皮にダメージを与える要因になります。正しいシャンプー方法を確認しましょう。
洗浄力が強すぎるシャンプーは、皮脂や水分を過剰に取り除いてしまうため、頭皮がそれを補おうと過剰に皮脂を分泌させてしまいます。皮脂や水分が奪われた結果、頭皮が乾燥するとフケやかゆみの原因にもなります。
水道水の塩素によって頭皮や髪の毛に影響が出る人もいます。気になるようであれば、シャワーヘッドを塩素除去タイプに変えることをオススメします。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
抜け毛や薄毛の原因は病気？
生活習慣やシャンプーの種類・方法で抜け毛や薄毛に改善が見られない人もいます。その場合、抜け毛や薄毛の原因は病気が関係している可能性が高くなります。
特に、AGA（男性型脱毛症）は成人男性の３人に１人が発症する病気です。日本人の抜け毛や薄毛に関する悩みの約９０％はAGAが関係しているといわれています。
円形脱毛症
あなたの髪の毛がゴッソリと抜け落ちているようならば円形脱毛症の可能性があります。円形脱毛症で最も多いのが2~3cm程度の範囲で丸い形に髪の毛が抜けしまい地肌が見えてしまう症状です。
円形脱毛症は、１箇所だけの場合もあれば、数箇所に及ぶ場合もあります。また、髪の毛だけでなく全身に症状がでる場合もあります。
自己免疫疾患により頭皮の毛母細胞が攻撃されると抜け毛が増え円形脱毛症の症状につながります。自己免疫疾患の主な原因としてあげられるのがストレスです。また、遺伝に欧米で行った調査結果によると、親が円形脱毛症を経験している場合とそうでない場合では、10倍以上の差があるという報告があります。
ストレスによって自己免疫疾患になるのはなぜでしょうか。
私たちの身体の中には様々な免疫細胞が役割を果たすことで健康が維持されています。しかし、ストレスを受け続けると交感神経が活発に働き、自律神経のバランスが乱れます。
自律神経が乱れることにより、身体の中にある免疫細胞の割合や役割が変化して、誤って正常な細胞を攻撃する免疫細胞があらわれることがあります。
これがストレスが原因となって起きる自己免疫疾患のメカニズムです。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症の特徴としては、「全体的に髪の毛が薄くなっていく」症状が見られます。びまん性脱毛症の場合、少しずつ髪の毛が細く弱くなり抜けていくため、抜け毛や薄毛が進行する初期段階では気づきにくいといわれます。
脂漏性脱毛症
脂漏性（しろう性）皮膚炎は皮脂をエサとするマラセチア菌（皮膚常在菌の一種）が頭皮に異常繁殖することで、頭皮の炎症が起こり発症します。脂漏性皮膚炎は、自然治癒では治すことが難しいため、放置していると悪化してしまいます。
脂漏性皮膚炎は脂漏性脱毛症を引き起こす場合もあります。脂漏性脱毛の症状としては、頭皮が赤く変色してかゆみが出ます。さらに、抜け毛や薄毛が進行することがあるため要注意です。
粃糠性（ひこう性）脱毛症
粃糠性脱毛症は、細かいフケが毛穴に詰まることにより頭皮に炎症が起きてしまい、髪の毛の成長が阻害される抜け毛の症状です。
粃糠性（ひこう性）脱毛症は、性別や年齢に関わらず発生する可能性のある脱毛症です。女性の場合では、頭皮や髪の毛を綺麗にしようとしすぎてしまい、洗浄力の強いシャンプーで頭皮にダメージを与えてしまっていることが主な要因となります。
また、綺麗にしようとするあまりに、念入りに洗い過ぎてしまうと、目には見えない細かい傷が頭皮に発生し、細かなフケが大量に発生するようになります。このような細かいフケが毛穴に詰まることで炎症を起こし、粃糠性（ひこう性）脱毛症につながってしまいます。
フケを落とそうとするあまり過剰なシャンプー → 頭皮が洗えていないと勘違いして念入りにシャンプー → 傷ついた頭皮からフケが発生する という悪循環が生じます。
粃糠性（ひこう性）脱毛症を防ぐためには、「1日1回のシャンプー」「アミノ酸系のシャンプーを使用する」といった正しいシャンプー方法を行う必要があります。
AGA（男性型脱毛症）
ご紹介してきた対策で、頭皮環境を整えることは大切ですが、それ以上に大切なことがあります。それは、AGA（男性型脱毛症）対策です。
AGAによる抜け毛・薄毛は生活習慣やシャンプーを変えただけでは治すことが難しい疾患です。
生活習慣の見直しと頭皮ケアは、抜け毛・薄毛を予防する上で必須の対策になりますが、併せてAGA治療を行うことをオススメします。
AGA治療では「フィナステリド（プロペシア）」、「デュタステリド（ザガーロ）」、「ミノキシジル（ロゲイン）」といった内服薬や外用薬を使用します。
こういった、AGA治療に効果のある内服薬や外用薬を継続して使うことにより、目に見えて抜け毛・薄毛の症状に変化が出ます。個人差はありますが、半年程で抜け毛や薄毛に明らかな回復が見られるケースがあります。
AGAは成人男性の３人に1人が発症する病気で、思春期以降に前頭部（生え際）や頭頂部（つむじ）の抜け毛や薄毛が進行します。また、抜け毛や薄毛で悩む人の90％はAGAが原因といわれています。
前頭部（生え際）や頭頂部（つむじ）の抜け毛・薄毛が改善されないようならば、AGA治療専門のクリニックに一度相談してみることをオススメします。
抜け毛や薄毛の本当の原因と発毛実感率99%以上の対策方法に興味がある人はこちらの記事もご覧ください。 【薄毛・AGAの原因と対策】厳選オススメのクリニックを徹底解説！
【まとめ】寝癖と薄毛の関係
髪の毛を濡らしたまま寝ている人は、寝癖にも薄毛にもつながるので注意しましょう。
朝シャンしたり寝癖直しウォーターを使用する習慣がある人は知らぬ前に頭皮にダメージを与えている可能性があり注意が必要です。
寝癖がつきやすい人の特徴としては、髪の毛が太くコシがあります。髪の毛の量も多いため寝癖を感じやすくなります。
以前は朝起きると寝癖がついていたけれども、最近は寝癖がつかなくなってきた人は要注意です。
抜け毛や薄毛の本当の原因と発毛実感率99%以上の対策方法に興味がある人はこちらの記事もご覧ください。 【薄毛・AGAの原因と対策】厳選オススメのクリニックを徹底解説！
- 寝癖がつきやすい人は髪の毛にハリやコシがある人。
- 以前と比べて寝癖がつかなくなった人は抜け毛や薄毛に注意。
- 髪の毛を濡らしたまま寝ると、寝癖にも薄毛にもつながる。
- 朝シャンで寝癖を直すことは薄毛の要因になる。
- 髪の毛に悩みがある人や薄毛に悩む人はAGAクリニックに相談。
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